2011年07月20日

異文化理解

私の教室では、英語を通して、

「自分と違う人」、

「自分と違う考え」、を理解することができる心を養ってほしいと思います。


私がアメリカ、カリフォルニア州、サンタバーバラにいた頃、

イタリアのレストランでアルバイトをしていました。

日本人がイタリアンレストランで働いているのは、めずらしく、

お客さんからは、時々、人種差別のような、扱いを受けました。



注文を取りにいけば、

「すしは、あるのか?」と聞かれたり、

「しょうゆ味のスパゲティーを下さい」と言われたり...

一度、

数人の女性たちが、、

くすくす笑いながら、

お互いをつつきあい


何か言いたい事があるようでした。



中の一人が、勇気を持って私に、

「イタリアはどちらの地方からですか?」と、言ったのです、

その瞬間、女性たちは、甲高い声で、破裂したように一斉に笑い始めました。



私は、真顔で「ナポリからです。」と言いました、

その女性は、

「あ、良い答えですね。」と、言い、

自分たちが言ったことに、少し戸惑ってるようでした。


もちろん、私は、ナポリなんか行ったことありません。


ちっとも面白くもありません。




アメリカで、

日本人であるということで、

笑われたり、

指をさされたり、

小バカにされるようなことは、

時々ありました。



もちろん、すべてのアメリカ人が人種差別をするわけではありません。

多くのアメリカ人は寛大で、私を歓迎してくれました。

でも、ほんの一握りの心ない人々の、軽い言葉で、私は傷つきました。



英語を勉強するという事は、異文化を理解すると言うことでもあります。

まずは、自分の近くにいる、友達を理解することも異文化理解です。

同じ国の、同じ言葉をしゃべる人が理解できないのに、

どうして遠い外国の、文化、習慣の違う人を理解できるのでしょうか?




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Posted by シダユミ at 08:12│Comments(3)教室理念
この記事へのコメント
例会でよく話題になる話です。

私達の仕事って、英語教えているようで、生き方を教えていかないとならない職業だよね・・・と

友達を笑うな。
間違うことは恥ずかしいことか。

ひとみんもよく日記にしています。

アサーション出来る人間に育ってくれることを願っています。

ご家庭と力を合わせてちょっとずつ一歩ずつね。
私達に関わった子供たちは文化、考え、背景、そんな相手と違うことを楽しめる人間になって欲しいですね♪
Posted by ひとみんひとみん at 2011年07月20日 08:43
最後の1文、いつも思うことです。

いじめなどをしないことが、英語を勉強するより先決問題!
Posted by Hitomi at 2011年07月20日 09:55
ひとみんさん
ひとみんさんに関わった生徒さんはみんないい子に育つのでしょうね。私もがんばります!!!


Hitomi先生
おっしゃる通りです。
いくら英語ができても、点数が取れても、いじめとかする子は「人」としてダメですよね。それを教えていくのも私たち教師の仕事ですね。
Posted by シダユミシダユミ at 2011年07月21日 08:32
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    コメント(3)